
近年、多くの企業が「固定席のない働き方」、フリーアドレスを導入しております。
社員が好きな席を選び、業務に合わせて最適な場所で働ける、自由で柔軟な働き方は、生産性の向上やコミュニケーションの活性化にもつながるとして注目されています。
しかし一方で、「空間が殺風景になった」「居場所感が薄くて落ち着かない」「なんとなく味気ない」といった悩みを抱える企業も少なくありません。
今回は、フリーアドレスオフィスを“おしゃれ”に、そして“働きやすく”する4つの具体的なコツをご紹介します。
1.目的別にゾーニングして空間にメリハリをつける

フリーアドレスでは、空間全体が均一になりやすく、無機質な印象になってしまいがちです。
そこでおすすめなのが、働き方に応じてエリアを分け、それぞれに合った色・照明・素材で“空間の個性”と“おしゃれさ”を引き出すことです。
代表的な4つのゾーニングと、それぞれに合ったデザインのヒントをご紹介します。
集中できるエリア


一人で黙々と作業に取り組みたいやWebミーティングをするときに活躍するエリアです。
カラーはグレーやネイビー、ダークグリーンなど落ち着いた色味を選ぶと、おしゃれなオフィス空間になり、視覚的にも集中しやすくなります。
さらに、吸音パネルなどを使うと、音や会話が少なくなり、周りの社員に気を使わないで集中することができます。
コラボレーションエリア(対話・チーム作業向け)

休憩中やちょっとした打ち合わせができるスペースを設けることでちょっとした会話で様々なアイデアが生まれます。
座って作業するスペースではなく、立ったまま打ち合わせできるスペースにすることでコミュニケーションが生まれやすい空間になります。
親しみやすいカラーのグレーや木目などを使うと、より親しみやすい空間になります。
照明は全体を温かみのある電球色や温白色、ペンダントライトやスポット照明で空間に表情を出すとより効果的です。
家具はファブリックソファや円形のテーブル、ホワイトボードなどを組み合わせることで活発な意見交換を促進します。
少人数での短時間ミーティンエリア


ちょっとした打ち合わせや立ち話ができるハドルスペースにはミーティングスペース以外にも情報共有をするのにおすすめのスペースです。
ディスカッションで生まれる内容をメモできるホワイトボードや、ガラスボードなどを用いることで短時間で内容の濃い打ち合わせができます。
リフレッシュスペース(休憩・切り替えの場)

リラックスしたいときに使うこのエリアには、木目など自然に近い色合いを取り入れると安心感が生まれます。
家具には、木製のカウンターや布張りのソファ、観葉植物などを取り入れると、自然と気分の切り替えがしやすい空間になります。
ナチュラルテイストをベースに、おしゃれなカフェ風のデザインを取り入れるのもおすすめです。

2.会社の想いを“空間で語る”工夫



フリーアドレスでは、固定席がないぶん、社員が「自分の席」に感じる愛着は薄くなりがちです。
だからこそ、オフィス全体でこの会社らしさを体感できる空間作りが求められます。会社らしさや会社の想いの空間を設けることにより、結果としておしゃれなオフィスを作り上げることができます。
・ブランドカラーをインテリアに溶け込ませる
・社員の憩いの場を作る
・社員が参加できる展示イベントを設ける

3.印象に残るデザイン要素を取り入れる

フリーアドレスオフィスでは、社員がその日の気分や業務内容に合わせて自由に席を選べるのが特長です。その自由さを活かすためには、「ここに座ってみたい」「この空間、なんだか素敵」と感じさせる“おしゃれさ”を感じる仕掛けが欠かせません。
目を引くデザインや遊び心のあるアイテムが空間にあるだけで、オフィス全体の印象はぐっと洗練され、居心地の良さも向上します。
・窓際や柱周りに特別感のある席を設ける(カフェ風席など)
・ちょっとした“おこもり感”がある1人席を用意する
・カラフルなチェアやラグで視覚的にアクセントをつける
こうした工夫が、“働きたくなるおしゃれなオフィス”という印象を自然に生み出します。
空間の魅力を高めるだけでなく、社員の満足度や来訪者の印象にも好影響を与えます。

4.植物を取り入れて働く環境に居心地を整える

オフィスにおいて、グリーン(植物)を設置することで、空間に居心地とおしゃれさを加える大事な要素になります。オフィスをおしゃれにするためにはグリーンの設置場所を意識すると、空間全体に柔らかさや温もりのある雰囲気にしあがります。
さらに、イミテーショングリーンの鉢や鉢カバーにもこだわることで、空間全体のイメージが整います。
・エリアの仕切りに背の高い観葉植物を使う
・テーブル中央に小型プランターを配置する
・季節に合わせた植栽で空間に変化を加える
・リフレッシュスペースに癒しのグリーンを多めに配置する

まとめ
おしゃれな働く空間にすることで、企業のブランディングだけでなく社員の生産性向上や満足度にもつながります。ゾーニングやデザイン要素にひと工夫を加えることで、快適さと洗練された印象を両立できます。
その他事例は以下ページでも解説しておりますので、是非ご覧ください。
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