オフィスデザインコラム

オフィスチェア/ワークチェアを選ぶにあたり重要な機能と種類 7つのポイント

オフィスチェア/ワークチェアの機能と種類 7つのポイント

オフィスチェア/ワークチェアを選ぶにあたって快適性や効率性を大きく左右されるのが素材や機能です。
機能や種類は様々でオフィスチェアを選ぶ際に重要な7つのポイントについてお話していきます。
ポイントを押さえて自分に合った適切な椅子を選ぶことができるようにご説明していきます。

オフィスチェア/ワークチェアの構造部分

椅子名称
椅子名称

背もたれと機能

背もたれ部分

背もたれは、座面とともに人の背中にかかる力を支える部分であり、身体の安定性を保つ役割があります。
背骨のS字形状の部分(腰推)を支えるものをランバーサポートと呼び、正しい姿勢を保つとともに、疲労軽減をはかることができるとされています。

ロッキング機能と種類

背ロッキング

背ロッキング

背もたれに体重を掛けることによって背もたれがロッキングする機構

多段ロッキング

多段ロッキング

背もたれが段階で、位置固定ができる機構

背座一体ロッキング

背座一体ロッキング

背もたれに体重をかけると、背座が一体でロッキングする機構

シンクロロッキング

シンクロロッキング

背もたれの動きに連動して座面が動く構造

ニーチルドロッキング

ニーチルドロッキング

背もたれに体重をかけると、前方方向で背座が一体でロッキングする機構

オートバランスロッキング

オートバランスロッキング

体重に合わせて、座面を持ち上げながら倒れる体重感知式背座連動構造

背もたれの角度が後ろに倒れることをロッキングといい、椅子の機種によっては、強度を調整できたりお好みの角度に固定できるものもあります。
ロッキング機能は休息のために後傾姿勢になったり、好みの姿勢で仕事が行えるように様々な機能があります。
また、 大腿部の血行を妨げないよう座面がシンクロする高機能の製品もあります。

ランバーサポート

ランバーサポート

FCM-8のランバーサポート

お好みの位置に上下30mmで調整が可能

ランバーサポート

FCM-5のランバーサポート

お好みの位置に上下25mmで調整が可能、背部メッシュのテンション調整が可能

GCV22ランバーサポート

GCV22-Fのランバーサポート

体格に合わせて任意の位置に調整が可能

ランバーサポート部分は作業中の姿勢をサポートし、疲労軽減の効果が期待できます。
事務作業中の姿勢や体格に合わせて調整ができるタイプをお選びいただくと、より執務作業の効率が上がります。

ヘッドレスト

ヘッドレスト
GCV22ヘッドレスト

頭の重さは体重の約10%と言われており、体重50kgの方であれば約5kg、60kgの方であれば約6kgになります。
プログラマーやエンジニア・デザイナー、オペレーターなど大きなモニターを使用する職種の場合は、上を向いた状態で作業を続けると首や肩に重量がかかるため肩こりが起こります。
頭を支えてくれるヘッドレストがある椅子の場合、肩こりや首にかかる重量を軽減してくれるため作業効率のアップにも繋がります。

普段、前傾姿勢で作業しておりヘッドレストをあまり使用しない方でも、休憩時間などにヘッドレストに頭を預けて、休息したり仮眠したりできます。

ヘッドレスト上下

高さ調整機能

ヘッドレスト角度

角度調整機能

ハンガーオプション

ハンガーオプション

肘かけ(アームレスト)機能

肘(アームレスト)

肘かけに腕を置くことで、肩への負担や疲労を軽減し、事務作業やPC作業をサポートする効果があります。
ただし、高さによっては肘かけが引っかかってデスクに椅子が収納できないケースもあるので、目的に応じて肘かけの有無を選ぶと良いでしょう。

事務用椅子の肘の種類

CF-2A_ 肘あて

T型肘(可動無)

FST-77AT_ 肘あて

T型肘(可動有)

FST-77A_ 肘あて

ループ肘

マネージャーチェアの肘の種類

FTX-3_ 肘あて

樹脂肘

FTX-11N_ 肘あて

クッション付

FTX-18_ 肘あて

アルミダイキャスト

肘あてと可動の種類

肘上下昇降機能

上下昇降

肘あてが上下に高さ調整ができ任意の位置で固定できる機能

肘前後調整機能

前後可動

肘あてが前後に調整できる機能

肘左右調整機能

左右スライド機能

肘あてが左右に可動し、座面から肘あてまでの距離を調整できる機能

肘角度調整

角度調整機能

肘あての角度を内側、外側に可動する機能

座面と材質について

座面
座面形状

座面は人の体重を受け止める重要な部分で、快適性を左右します。
座った瞬間に、尻打ちしない適度なクッション性能が必要です。素材や形状には様々なものがあり、目的に応じたものを選ぶのがおすすめです。

また、座面の形状は上記の図のように、大腿部の血行を妨げない構造やや下を向いている形状を選択すると快適な事務作業ができます。

座面の高さについて

オフィスチェアの低い高さ
マネージャーチェアの高い高さ

日本人の平均的な座面の高さは380~410mm程度で、欧米人の場合は410~450mmが基準となっています。背の高い人は座面が高い椅子を、背の低い人は座面が低い椅子を選ぶのがおすすめです。昇降機能が付いている椅子もあるので、自分に合った高さに調整できる椅子を選ぶのもおすすめです。

ウレタンフォーム

ウレタンフォーム

ウレタンフォームの座面

ウレタンフォーム_素材

ウレタンフォーム

スラブウレタン_素材

ウレタンチップ

ウレタンフォームの座面はベースに合板又は樹脂に弾力性のあるウレタンチップを張りその上にウレタンフォームを張って作られます。ウレタンチップは通常のウレタンに比べ弾力性があるため、座り心地を調整する素材として使用されます。

モールドウレタン

モールドウレタン

モールドウレタンの座面

モールドウレタン_素材

モールドウレタン

モールドウレタンはウレタンフォームと比べて耐久性と弾力性がある素材です。
モールドウレタンは金型に流し込み成形するため複雑な形に成形できるのが特徴で、より身体にフィットする形状にすることができます。

3Dモールドウレタン

3Dモールドウレタン

3Dモールドウレタンの座面

3Dモールドウレタン_素材

3D形状のモールドウレタン

モールドウレタン形状にすることで、お尻と座面がフィットして負荷が軽減されます。
岐阜県生活技術センターとの共同開発により設計された弊社の3Dモールドウレタンは、人間工学に基づき、着座時の負荷をより効果的に軽減します。

メッシュ

メッシュ

メッシュの座面

メッシュ_素材

メッシュ生地

メッシュ生地のチェアは通気性が良く暑い夏にも蒸れる事が少ないのが最大の特徴です。
その他にも、メッシュ生地はクッション性も高く、着座時には体全身にフィットし身体全体を支えるため、ウレタンフォームとは違った快適性があります。

脚部

強化樹脂脚

強化樹脂脚

コンパクト樹脂脚

コンパクトタイプ

アルミダイキャスト脚

アルミダイキャスト

オフィスチェア/ワークチェアの脚部は転倒防止や床面の凹凸に対して安定する5本脚が一般的です。
※JOIFA「5本脚規格」に基づく
脚は安定性を重視したものやデスクに入るコンパクトサイズのものやアルミダイキャスト製と様々なタイプのものがあります。

キャスター

ナイロンキャスター

ナイロンキャスター

ウレタンキャスター

ウレタンキャスター

ゴムキャスター

ゴムキャスター

FIX-4P

テンション

キャスターは主にナイロン・ウレタン・ゴムキャスターがあります。また、チェアを移動させずに使用したい場合は、テンションに変更することもあります。
柔らかい床やカーペットにはナイロンキャスターが適しており、フローリングなど硬い床の場合はウレタンキャスターを使用すると床を傷つけにくくなります。
弊社のオフィスチェア/ワークチェアは、使用場所や材質によって標準のキャスターから変更が可能です。

※Φ60キャスターは対応可能ですが、SHが低くなります。(約10mm)
※テンション(固定仕様)は転倒する場合がございます。

 TOKIOデザインスペース

TOKIOデザインスペースを運営する藤沢工業ではお客様のご要望に沿った製品提案と空間スペースを提案いたします。
予算だけでなく仕事をする上での利便性を考え人の動線や機能性・デザイン面も考えてご提案いたします。

また、オフィスチェア/ワークチェアは機能のほかに様々な選ぶ点がありますので、あなたに合ったオフィスチェア/ワークチェアを参考にしてください。

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